本日、日本共産党の代表質問をしました。
初めての対面式、一問一答方式で、最後は時間切れでした。
見苦しい点もあり、大変失礼しました。
以下、質問原稿です。
日本共産党を代表して質問を行います。
最初に新年度予算についてお伺いします。
日本経済は、急速に悪化し、深刻な落ち込みを見せています。昨年10―12月期のGDPは実質・年率換算で12・7%の大幅マイナスとなりました。この間の「構造改革」路線が、内需・家計をないがしろに、日本の経済を極端な外需頼みの構造にしてきたことによって、アメリカ発の金融危機という「津波」から、国民のくらしと経済をまもる「防波堤」を崩してしまいました。ところが、政府が提出した2009年度予算案には、経済悪化を緊急にくいとめる対策もくらしと内需の回復に役立つ方策もありません。選挙目当ての「定額給付金」に続き、雇用対策も短期・一時的なものにすぎず、大企業による「派遣切り」を止める対策もありません。加えて、社会保障についてはいぜんとして抑制され、「構造改革」路線はそのまま引き継がれています。この「構造改革」路線こそ、地方財政を悪化させた要因であると公然と批判する声が自治体の首長などからもあがっています。市長は「構造改革」路線のもたらした地方財政への影響をどのように考えますか。見解を伺います。
さて、失業者が増え続け、景気はますます悪化しています。私どもに寄せられる相談にも深刻なものが増えています。先日の街頭相談では、倉庫会社を解雇され、半年間に15社の面接を受けたが就職が決まらず失業保険の給付も切れそうで困っている56歳の男性や派遣会社に登録しているが、仕事は月に1回あるかないかの50代の男性などが相談に訪れました。市税や国民健康保険料の分割納付相談も昨年より2,3割増えていると聞きます。
2009年度の甲府市予算は、経済状況の悪化やますます困窮している市民生活の現状をしっかり受け止め、雇用と中小企業の仕事を確保し市民の暮らしを守る予算にすべきと考えます。ところが、建設事業費は確保されても雇用対策は不十分であり、母子家庭への支給金や敬老祝い金のカット、介護保険料の引き上げなど「市民生活を守る」とは言いがたいものとなっています。
市長は、市民生活の現状をどう捉え、新年度予算にどのように反映したのでしょうか。見解を伺います。
次に雇用と中小企業支援についてです。
厳しい経済状況の下で、雇用情勢はかつてないほど悪化し、一月の完全失業率は4.1%、前月比で0.3%減少したものの、完全失業者は277万人となり三ヵ月連続で増加しました。山梨県でも仕事を求める人が6カ月連続で増加し、1月の有効求人倍率も0.59倍と過去最低を更新しています。三月までには40万人の非正規労働者が解雇されるともいわれており、雇用情勢は依然として厳しい状況が続いています。
国においても、このような状況に対して地域の雇用を創出するため、「緊急雇用創出事業」「ふるさと雇用再生特別交付金」といった新たな事業を創設しました。これらの雇用対策は短期・一時的なもので不十分ではありますが、この事業を最大限活用し雇用を創出し市民生活を支えることが、自治体に求められています。
まず最初に、今回提出された「企業誘致条例」についてお伺いします。この条例は「雇用機会の拡大を図ること」を目的にしています。しかし、市内在住者の雇用については、「積極的に雇用するよう努める」と努力義務にとどまっています。市内の雇用拡大をいうならば、実効性あるものにすべきではないですか。見解を求めます。
次に「ふるさと雇用再生特別交付金」の活用についてです。先月、厚労省が例示した事業には介護・福祉、子育て、医療を始めとし、産業振興、農林漁業など様々な事業が挙げられています。とりわけ人手不足が深刻な福祉・医療分野で雇用を増やすことは、市民の願いにかない経済波及効果も大きく真剣に検討すべき分野と考えます。
さて昨今、食の安全安心が揺らぐ中で、消費者の食に対する関心は高まっています。同時に物価高とあいまって、地元の安くて安全な農産物を扱う直売所や産直が賑わいを見せており、甲府市もその例外ではありません。中でも中道や上九一色の直売所には、そこでしか買えない加工品なども多く、高齢者や女性、兼業農家などが元気に参加しています。こうした地元の特産物や資源を生かした農産加工や販売は、農産物の需要を拡大し、さらには雇用を増やす上でも重要と考えます。直売所に対して、交付金を活用し、雇用・地域づくりを応援する施策を行ってはいかがでしょうか。見解を求めます。
次に中小零細企業を応援する施策についてです。
昨年は原油・原材料の高騰と金融危機という大きな嵐が中小企業の経営を襲った1年でした。中小企業団体中央会が一月に発表した「中小企業月次景況調査」では四ヶ月連続で八つの指標全てが悪化、特に景況及び収益状況はいずれも1982年の調査以来最悪となっています。このように日本経済の主役である中小企業の多くが、先行きを見通せない厳しい状況に置かれ、特に規模の小さい企業ほど深刻な状況に陥っているといわれています。
昨年来、多くの自治体では独自の制度融資を拡充したり地域の仕事を作ったりと様々な施策を展開しています。例えば、北海道富良野市では「地域活性化・生活対策臨時交付金」を使って、住宅リフォームの助成を行う計画です。甲府市も、住宅リフォームをする市民に対して、市内業者に仕事を依頼すれば工事金額の一部を助成する住宅リフォーム制度を創設したり、中小零細企業の仕事となる小規模工事等契約希望者登録制度を拡充するなどして、市内業者の仕事を確保することを求めますが、いかかですか。
次に職を失った人に対する支援についてです。今回、市の生活安定資金も離職者に対象を広げたことは一定の評価をするものですが、今、問題になっているのは、雇用保険の受給資格さえない人たちが大勢いることです。雇用保険の受給資格の有無に関わらず、全ての離職者に対して、生活安定資金を受給できるよう拡充すること、住居、生活、再就職の支援を行う総合相談窓口を設置すること、またこれらの制度を利用できるよう広く知らせることを求めますがいかがですか。
加えて、生活保護の機動的運用が求められています。東京都では「稼動能力があることのみをもって保護を要しないと判断しない」ことと、「求職活動にもかかわらず就職に至らず困窮状態にある場合には要保護状態にあると認めうる」とした通達を出しました。甲府市においても、申請を希望する人には全員に申請書を渡すこと、稼動能力があることだけをもって保護しないと判断しないこと、ホームレスなど住所がない人も現在地で保護すること、迅速な保護開始など生活保護本来の対応を求めます。またその人の立場にたった親身な対応を更に徹底することを求めますが、いかがですか。
次に介護保険についてお伺いします。
「家族介護から社会で支える介護へ」「サービスが選
択できる制度へ」と宣伝し導入された介護保険制度は、今年4月に制度開始から10年を迎えます。
この間、介護サービスの需要は増えましたが、相次ぐ負担増や「介護取り上げ」が進み、家族介護の負担は今も重く、1年間に14万人が家族介護などのために仕事を辞めていると言われています。そして何よりも、少ない年金で暮らす高齢者が、保険料・利用料負担が重く身を削るような生活を余儀なくされる、また利用料が支払えず老々介護で耐えている人も珍しくありません。しかも、所得の少ない人ほど高齢期に介護が必要になることが明らかになっており、事実上、所得の少ない人が公的介護から排除され厳しい生活を強いられています。まさに「保険あって介護なし」というのが、この間行われてきた介護保険制度の実態です。
こうした状況を受けて、国はこれまで引き下げ続けてきた介護報酬を3%引き上げることに決めました。しかし、現行の介護保険制度は、制度を充実すればその分保険料・利用料も値上がりするという根本的矛盾を抱えています。国は、介護報酬引上げと連動した保険料の上昇を抑えるため、「介護従事者処遇改善臨時特例交付金」を創設し、21年度は今回値上げした分の全額、22年度は値上げの半額分を時限的ではありますが、助成するとしています。
甲府市も、この交付金を使って保険料値上げを抑えるだけでなく、この間蓄えてきた約7億円の基金を使って市民に重い負担となっている介護保険料の引き下げをすべきではないですか。同時に個別減免は、昨年154人、今年度は72人と大変少ない人数しか利用していません。要件を見直し、減免制度の拡充を求めます。また、利用料の一割負担が重く、介護を利用できない人も多くいます。利用料の助成制度の充実を求めます。
次に今回の見直しでは、介護認定の判断基準が大幅に変更されるため、これまでよりも介護度が低く認定され、必要な介護を受けられなくなることが懸念されています。
厚労省が行ったモデル事業でも2、3割の人が現行方式より軽度に判定されています。
そもそも介護保険制度は自治事務であり、自治体の判断と責任において行われるべきものです。介護が必要な人には介護が受けられるよう、二次判定を行う認定審査会において柔軟な対応をしていくべきと考えますがいかがですか。加えて、新しい認定方式によって、これまで受けていた介護サービスが受けられない、といった人たちに対しては、現在介護認定を受けていない方へ行っている生活援助員の派遣を拡充して利用できるようにしてはいかがですか。
最後に市立甲府病院についてお伺いします。
市立甲府病院の果たす役割は地域医療の中核として、高度医療や救急医療など不採算な分野の医療活動を担う役割を持っています。ところが、現状は医師の退職が相次ぎ、救急の受け入れにも支障が生まれる状態になっています。
また、全国に約一千ある公立病院の経営が、この数年間で急速に悪化しています。元々、救急や産科、小児科などいわゆる不採算医療を担っている公立病院の多くは赤字ですが、二〇〇三年度から二〇〇七年度までの五年間でその赤字が二倍に膨らみました。昨年11月発表された総務省の公立病院に関する財政措置のあり方等検討委員会の報告書では、医師不足の深刻化、診療報酬のマイナス改定、地方財政の悪化の三つを経営が困難になった原因として挙げています。いずれも、個々の病院の問題ではなく国政にかかわる問題です。大本には、小泉内閣以来、社会保障費を毎年二千二百億円削減してきたこと、三位一体改革で地方交付税を五兆一千億円も削減してきたことがあります。こうした政策の転換を国に求めるのと同時に、甲府市として、市民のいのちと健康を守るために市立甲府病院の経営の立て直しを図らなければなりません。
まず、休診状態になっている消化器内科や整形外科の診療を継続できるように市長自らが医師確保の先頭に立ち全力を挙げることです。長期的には新卒医師の研修から市立甲府病院に魅力を感じてもらい、医師が意欲を持って医療活動に従事し定着できるような体制づくり、研修や待遇、モチベーションを高める職場環境など改善することが考えられますが、医師確保についての短期・長期の方針をお伺いします。
次に公立病院経営改革ガイドラインに縛られることなく自主的な経営改革を行うことです。「ガイドライン」は、二〇〇七年に閣議決定された「骨太方針」に明記され全国の自治体に公立病院の「経営効率化」の数値目標を入れた「改革プラン」を今年三月までに策定することを求めています。しかし、2月20日の衆議院予算委員会で鳩山総務大臣はわが党議員の質問に答えて、「地方自治法上は、技術的な助言。たんなる指針だ」と義務ではないことを認めました。麻生太郎首相も「ガイドライン」について「地域において医療提供体制の確保を図ることと明示してある」と述べ、「損益だけのものではない」と答えています。義務ではないわけですから、この「ガイドライン」に縛られることなく、甲府の地域の実情とこれまでの病院の経緯を踏まえて、病院の全職員が問題意識を共有して、自主的な分析と経営改善を行うべきと考えます。見解を伺います。
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